図2 ダ・ヴィンチ ステレオプシスの原理にもとづくステレオグラムとその視え方。
(A)考案したステレオグラムでは、両端の垂直線分は左右で対応しているが、中央の
垂直線分は対応を持たない。ステレオグラムの両端にある垂直線分のそれぞれの位置
は、(B)に示されたように、中央に配置された垂直線分の左眼への投影を遮蔽するよ
う配されている。この場合、中央の垂直線分が奥行定位されるためには、「遮蔽を補
完する主観的エッジ (subjective occluding edge)」(図中、黒色矩形で表示)の存
在を仮定し、対応をとる必要がある。(C)両眼立体視の結果、中央の垂直線分は安定し
て奥行定位されしかも垂直線分の近傍左側に陰が現れて知覚される
(Makino & Yano 2006)