図10 プレードパターンと縞状パターンとの奥行マッチングについての予測。(A,B):奥行マッチングの視差量は水平方向の視差量で予測できると仮定。プレードの視差ベクトル(灰色矢印)は縞状パターン(黒の斜線)に重ねて表示。そのうち、Lは縞状パターンの左線分(黒の実線)、Rは縞状パターンの右線分(黒の波線で表示、2本の選択肢がある)である。(A):プレードパターンは水平視差に設定されているので、奥行マッチングは縞状パターンの水平視差(黒色波線矢印)あるいはその縞状パターンに対して垂直方向の視差量(黒色実線矢印)がプレードの水平視差量と等価となる点で得られる。ここでの3種類の視差ベクトルは、水平方向成分(垂直灰色実線と破線で表示)に関しては同一である。(B):プレードの視差は斜方向に設定されているが、縞状パターンの奥行マッチングのための視差量は(A)の場合と同様な考え方で決まる。(C):縞状パターンは垂直方向に、プレードは斜方向視差(ここでは60度に設定)に設定されている。これらは両方とも同一の水平方向視差をもつので、奥行マッチングの等価点は水平方向視差(灰色実線矢印)で決まる。(D)縞状パターンは45度方向に設定されているので、その奥行マッチングの等価点はプレードの交差視差とは方向が逆方向の非交差視差(灰色実線矢印)で決まる。ここでは縞状パターンのRLに対して左方向を取る(Farell et al. 2009)