19 相称性をもつ形状の復元過程。正射影像である2次元網膜像から3次元に関して相称性をもつ1対の点を生成することで行われる。図のx軸は2次元網膜像内の各点を示し(ここでは2次元網膜像のx軸のみ表示)、y軸(Z) 2次元網膜像の各点の奥行を示す。図(a)(b)内の対角線は、2次元網膜像のxとy軸との間で45°の角度をとる「相称面(symmetry plane)」を示す「相称線(symmetry line)」である。(a)には、与えられた任意の2次元形状のすべての各点の相称性をもつ1対の点で描かれた「相称性図形(symmetry shape)」が表されている。このようにして設定された対となる2点(黒点)は相称線を挟んで鏡映的相称をなす(b)。[相称線]45°以外の場合にも、(c)に示したように対となる奥行点を計算することは可能である。ここに示された相称線角度(α)50.19°、45.00°、38.66°、アスペクト比(縦横比、ar)は1.21.00.8である。図cの3条件の「相称図形」をそれぞれ単独に表示したものが図dである。相称線角度(α)が変わると、対となる点の奥行値が変化する(Pizlo,et al. 2010)