図8 単眼内(intraocular)および両眼間(interocular)の刺激パターンの特徴の類似性が視野闘争での抑止後において視えの復活を促進するかをしらべるための実験パラダイム。単眼内の刺激の特徴類似性の条件(左列)では、左眼に縦格子パターンを左端と中央に 隣接して提示、その右横に水平格子パターンを提示する。右眼には同心円パターンを左右端に提示する。このようにすると同心円パターンが刺激優位となり左右端の縦格子パターンを抑止する。600ms後、2個の同心円パターンを除去すると、抑止を受けなかった中央の縦格子パターンと同類の縦格子パターンが左端に視える(右端のExpected percept参照)。両眼間の刺激類似性の条件(中央の列)の場合は、左眼の左端に縦格子パターンを右端に水平格子パターンを提示、右眼の左右端に同心円パターン、中央に縦格子パターンを提示する。同心円パターンが知覚優位となるので右眼に提示された左右端の同心円と中央の縦格子パターンが視え、左眼の刺激は抑止される。600ms後、右眼の同心円パターンを除くと、中央の縦格子パターンと類似した左眼の縦格子パターンが復活しそれらが横並びで視える(右端のExpected percept参照)(Vergeer & van Lier 2010)