図9 単眼内(intraocular)および両眼間(interocular)の刺激パターンの特徴類似性が視野闘争後の視えの復活を抑止する効果をみるための実験パラダイム。単眼内の刺激類似性の条件(左列)では、左眼に縦格子パターーンを左端と中央に隣接して提示し、その右横に水平格子パターンを提示する。右眼には同心円パターンを左右端と中央に提示する。このようにすると右眼の同心円パターンが刺激優位となり左眼の格子パターンを抑止する。600ms後、右眼の左右端の同心円パターンを除去すると、右眼中央の同心円パターンのみが視えるがその後で刺激類似性をもたない水平格子パターンが復活し、刺激類似性を持つ縦格子パターンは抑止を受け続ける(右端のExpected percept参照)。両眼間の刺激類似性の条件(中央の列)の場合は、左眼の左端に縦格子パターンを、右端に水平格子パターンを、中央に同心円パターンを提示、右眼の左右端に同心円パターン、中央に縦格子パターンを提示する。同心円パターンが知覚優位となるので左眼の中央と右眼の左右端に提示された同心円が優位となり知覚される。600ms後、右眼の左右端の同心円パターンを除くと、左眼中央の同心円パターンのみが優位となるが、その後で、刺激類似性をもたない水平格子パターンが復活して知覚され、刺激類似性を持つ縦格子パターンは抑止を受け続ける (右端のExpected percept参照)(Vergeer & van Lier 2010)