34 運動視差条件。(a)「拡大−縮小」運動と「増進ー消失」運動の両手がかりが奥行出現方向に矛盾無く頭部運動(ここでは右方向)に連動して提示される事態で、黒色矢印はテクスチャが「拡大−縮小」運動することを、白色矢印は矩形の境界の動きを、青と赤で表示した領域はテクスチャの「増進ー消失」運動を、そして赤のxは注視点をそれぞれ示す。下部の灰色円は被験者の頭部を、右横の矢印は頭部運動を表示。(b)(a)事態で得られた運動視差をビデオで記録して再現した事態、被験者の頭部は静止、(c) 「拡大−縮小」運動と「増進ー消失」運動の両手がかりが奥行出現方向に関し抗争(conflict)して頭部運動(ここでは右方向)に連動される事態で、ここでは「拡大−縮小」運動によって手前にあることを示される対象が遠方の対象によって覆われたり、現れたりする。(d)垂直矩形の境界が固定され、その内部のテクスチャは頭部運動に連動して「増進ー消失」運動する事態、しかし境界(エッジ)での「増進ー消失」運動は対象の奥行出現が前か後かは指示しない。(e)テクスチャは透明な物として表示され、また頭部運動に連動した「増進ー消失」運動は存在しないが、観察者が頭部を前後に運動すると灰色表示された領域はドットが無くなるかあるいは2倍に増えるかが反復される。(f)テクスチャは静止しているが、境界(エッジ)では頭部運動に連動して「増進ー消失」運動をする事態(Yoonessi & Baker 2013)