30 観察者が平面を動きながら観察した時の平面の動き。(a)観察者が2つのランダムドットの傾斜対象面(垂直軸に関して傾く)を注視しながら横方向に移動。(b)観察者移動時の網膜上でのオプティック・フロー。Txは移動速度、Zは観察距離、ωは対象面のローテーションによる角速度、βは対象の視角。観察者がある速度で頭部を横方向に移動させると、2つの対象面の角速度はωr1=ωr2=−ωeとなる。(c)対象面のローテーションによって網膜上のランダムドット(テクスチャ)にはオプティク・フローが生起する。このオプティク・フローはテクスチャの圧縮率で、この圧縮率はオプティク・フローの勾配による変形(degormation,def)で規定できる。2つの面の変形(def)はβ12−β11間の率(赤で表示)およびβ22−β21間の率(青で表示)で与えらる。同一の変形率(def)は観察者の異なる頭部運動(図bの中央)による異なる対象面の方向でも生じさせることができるし、また観察者の頭部運動によってひとつの対象面をもうひとつの対象面に関して回転(ωs2)させる非剛体特性を持つ刺激(bの右図)でも生じさせることができる(回転速度はωr2=ωs2=−ωe)。(Fantoni et al.2014)