図45 自己と対象の運動方向の知覚のための刺激事態。(a)ディスプレー上の刺激パターンで54個の赤色ワイアーフレームからなり、その大きさ、方向、距離をランダムに設定して観察者の前方に提示。ターゲット(球体)は黄色で表示。これらの刺激は両眼視差で奥行距離を規定。観察者はシャッターグラスを装着して観察。(b)対象の運動角度と観察者の視線の角度、αは観察者の正中視線に対する対象の最初の運動角度、βはαに対するターゲットの運動角度で試行毎に変えられる。(c)観察者の頭部の向きを判断させる事態で対象と立体形状対象はすべて同一方向に運動(α+β)、また挿入枠内(円形)は観察者に視えている光景で、頭部の方向(赤印の×)でターゲットの右に位置する。(d)ターゲットの運動方向の判断課題、シーン内の対象はα方向に運動、またターゲットは(α+β)方向に運動する。これを観察者から視ると、挿入枠に示したように、ターゲットはシーンに対して左方向に運動して視える(Rushton et al.2018)。