秋日和





 
 十一月の入り、秋日和が続いている。気温、湿度、風の強さなどそれもこの上なく気持ちよく感じる。惜しむらくは日が落ちるのが早く、釣瓶落としの如くすぐに夕闇が迫ることだろうか。二人で出かける夕方のを
-散歩も時間を早め4時ごろには出かけなければ帰りは暗くなる。

「刈株のうしろの水や秋日和」     
一茶の句。稲を刈り取った刈り株の後ろの水たまりができていて、そこに周りの景色が静かに映っているというまことに穏やかな秋の一日を描写している。          

「鳥海にかたまる雲や秋日和」
子規は、秋田富士とも出羽富士とも呼ばれる鳥海山のうえに流れてきた白い雲が、それ以上動かすにゆったりと漂う静かな一日を、秋日和とみて詠んだ。                            

「秋日和黙して座る芝の上」 敬鬼

                        2017114