浅間山









 お盆の墓参りで長野に帰省した。善光寺に詣で、戸隠大昌寺にある父母の墓参りをした。あいにく、台風が近づき日本海を北上していたので早々に退散した。
 長野から軽井沢は北陸新幹線で30分であるため、そこのアウトレットを家内と娘との3人で訪れた。天気は雨降りであったが大変な人出でびっくりした。どうも東京からの家族連れが多いようだ。東京からも新幹線で1時間30分くらいで来られる。軽井沢は浅間山の麓の高原で、夏季、気温も高くなくホテルと別荘が多い避暑地だ。 

「吹き飛ばす石は浅間の野分かな」
これは芭蕉の更科紀行にある。姨捨から善光寺、そして江戸に帰る途中にここ浅間山に寄った時の俳句で、たまたま台風に遭遇した時の俳句である。

「有明や浅間の霧が膳をはふ」

一茶の句。これも旅をし、朝立ちのための膳を囲んでいたら浅間山からの霧が膳にたちこめ、その風情を詠んだもの。

 「浅間山人混みのなか泰然と」 敬鬼

               2019年8月20日