元旦
新しい年が明けた。めでたいと言えばめでたいし、冥土の旅の一里塚とすればめでたくはない。めでたくもあり、めでたくもなしだ。年賀状が届く。一年に一回やりとりする人が多くなったが、元気にしていることが伝わるし、また伝えることができるので嬉しい。謹賀新年のみと記すより近況を記してあれば一層嬉しさも増す。
「正月の子供に成て見たき哉 」
一茶の俳句。正月を喜んでいるのは子どもばかりで、その様を大人はかつてはそうだったなとうらやましく見ている。
「目を明て見たれば春となりにけり」
子規は一夜明ければ春になっていたと素直に吐露した。
「夜しらみ常のごとくに年かわる」 敬鬼
2019年1月1日