白露





  

 

 
 八月も終わりの週に入った、二十四節気では処暑から白露へと向かっている気候だ。白露の次は秋分だから秋間近といったところ。

 われわれのテニスサークルでは、八月の第四土曜日に温泉地に集まり、テニス試合をして楽しむことを恒例とし、もう27回を数える。最高齢は82歳で大変お元気だ。次が72歳、かくいう小生であるが、まだ試合を楽しむことはできる。
 テニスの後の露天風呂、宴会、そしてカラオケも恒例となっていてアフターテニスの楽しみである。そしてカラオケの最後にはTUBEの「ああ夏休み」を皆で熱唱する。これも恒例だ。60代、70代、そして80代となっても行く夏は惜しく感じるものだ。「夏休み、終わらないで、ちょっとまだまだ」がオールドボーイやオールドガールの心境といえるようだ。

 「白露に阿吽の旭さしにけり」
   

 川端茅舎の俳句。朝に降りた露の万物の源である旭が射してきた、これで朝露も消えてしまうと惜しんでいる。茅舎は虚子に師事したアララギ派の俳人。「金剛の露ひとつぶや石の上」の句にあるように、露を好んで詠んだので「露の茅舎」といわれた。

 「朝顔の咲くやしずくの落ちにけり」(敬鬼)

 秋台風の気配があるが、今朝も垣根の朝顔が30花あまり開き、行く夏を彩っている。

                       2016829