ひいらぎ(柊)

 

わが家の玄関先にひいらぎがうわっている。これは植木市で購入したもので十数年経っているが北側なので大きくは育たない。ヒイラギは、モクセイ科の常緑小高木の1種だと図鑑にある。冬に白い小花が集まって咲き、甘い芳香を放つとあるがわが庭のものは咲かないようだ 葉っぱは。とげ状の鋸歯をもつ葉でこじんまりと植わっている。

花言葉を調べてみると、「保護」「あなたを守る」「用心深さ」とあり、トゲのある葉っぱから、昔より魔除けとしても使われてきたとある。ひいらぎは花が特徴で、白く強く薫る。

中村草田男はひいらぎの俳句を、

「柊の花から白くこぼれ落つ」

「柊の花多ければ喜びぬ 」

と詠み、続いて

「花柊無き世を無き我歩く音 」

とも詠んだ。柊からは周囲の静けさがあり、この世ではない感覚を誘うようだ。

  

  「ひいらぎやくる年賀する立ち姿」  敬鬼

                           2022年12月22日