年の瀬
今年もあと二十日あまり、押し詰まってきた感がある。この時期のことを年の瀬という。瀬というのは川の急峻な流れをさす。何でも江戸時代は大晦日が掛け売りの精算日となっていたので、その金がないとそれこそ切羽詰まったということらしい。
「ともかくもあなたまかせの年の暮」
一茶の句。年の瀬を迎えていろいろやりたいことがあるのになに一つ手につかず、なるようになるとひらきなおったという心境だろうか。
「なりにけりなりにけりまで年の暮 」
芭蕉も、意に沿わずものごとはなってしまった、なってしまうだろうと年の暮れを迎えて嘆息しているのだろう。
「悲喜あれどなにはともあれ年の暮れ」敬鬼
2018年12月22日