梅雨明け十日
今年の梅雨は長かった。3週間あまり雨や曇天の日々が続き、胡瓜、トマトなどの不作が報じられた。わが家庭菜園でも胡瓜とトマト、茄子を育てているが、胡瓜は収穫が少なく、葉っぱに病虫害が出て枯れる寸前となった。
しかし、七月も下旬となり台風が来て行き過ぎ、梅雨明け十日といわれる猛暑となりそうだ。蝉もようやく鳴きだし、夏本番といったところか。これから一ヶ月は暑いと予想されるが、作物はこれからが実入りの季節となる。
「夏の蝶日かげ日なたと飛びにけり」
虚子の俳句。蝶々には暑さを感じる器間はないのだろうか。夏日の中、揚羽蝶は飛び回ることしきり。
「暗く暑く大群衆と花火待つ」
三鬼の俳句。夜を待って花火が揚がる。それを待つ観客は大勢になり、暑い中、それでも楽しく待つ夏の風物詩。
「夏の闇遠くの空の尺玉かな」 敬鬼
2019年7月28日