梅雨明け











 7月に入って梅雨明け前の大雨が中四国に4日も降り続き、100人を越える犠牲者が出ている。温暖化の影響で、ここ数年は梅雨前線の発達が異常となっている。
 温暖化は英語ではglobal warmingといい、主に地球の平均気温と二酸化炭素の上昇をいう。1906年から2005年の100年間で0.74℃上昇しているという。わずかな温度上昇に考えられるが、これは平均であり、一時的には大きな気温上昇が含まれ、異常気象をもたらす。その結果、海水面(海面水位)やその温度が上昇し、台風が異常に発達して災害をもたらすという。これを回避する積極的な策はなく、洪水や土砂崩れを予見して回避するほかはない。
 梅雨があけた。梅雨明け十日のごとく、炎天が続き、人も米も野菜も昆虫も暑熱に耐えねばならない。でもこれが命を育て輝かせ、秋に恵みの収穫を得る 

「七月のつめたきスウプ澄み透り」

「七月や既にたのしき草の丈」
 両俳句とも日野草城の作である。文字通り、暑いので冷たいスープが腹に澄み透るようだと詠み、また草の丈が身の程を越えるようになるのを命の成長とみて楽しいと詠む。

 「梅雨明けや雲去り輝る碧い空」 敬鬼

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