チューリップ



第3次感染から1ヶ月あまりで第4次ロナ感染が起きている。今度は感染力が強く症状も強く出る変位ウイルスが蔓延し始めて、大坂、東京をはじめ4つの地域で緊急事態令がでるしまつである。それにもかまわず、桜は咲き、散り、花水木が街路をかざつって、散り始めている。今では、「なんじゃもんじゃ」の樹木が綿ふとんのような花をつけ、賑わしている。「年々歳々花相似たり、歳々人間同じからず」の通りに季節が移るようだ。
 この間、家いえの門の鉢に植えられたチューリップが赤、白、黄色の花をつけ眼を楽しませた。花も種類が多様で、早咲き、遅咲き、八重咲き、 ゆり系、フリンジ系などが花を咲かせている。

草城はチユーリツプを次のように詠む。

「チューリップ紅く愉しげに咲けり、購ふ」 

「黒絹のうすきくつたびチユーリツプ 」

2句目は黒い花を咲かせたチユーリツプを薄い黒の靴のソックスのようだと表現している。

「青空にワインの杯をチユーリツプ」 敬鬼

                   21年4月26日