野球



  

 



 プロ野球のオールスター戦も終わり、戦いは後半戦に入った。贔屓の中日ドラゴンズは4位に沈んでいる。首位を走るのは広島カープだ。現在、2位巨人を10ゲーム話して独走中だ。
 昨日、ドラゴンズ応援のためにナゴヤドームに足を運んだ。夏休みに入ったところなので、子ども連れや浴衣を着込んだ若い女性で賑わっていた。夏祭りなどと同じように、名古屋の風物詩のひとつといえようか。3万人近くの観客で球場内は熱気に包まれ、またはなやかな雰囲気だったが、延長戦の末にドラゴンズはヤクルトに惜敗した。東京音頭が響き、傘が舞う中、残念といいながら家路についたのだった。
 ところで、野球と俳句は関係が深い。というのも、日本に野球を紹介し普及させるきっかけをつくったのは正岡子規だからだ。それで2002年に野球殿堂入りをしている。その顕彰文に、
「明治17年、東京大学予備門時代にベースボールを知り、野球に熱中したといわれる。227月には、郷里の松山にバットとボールを持ち帰り、松山中学の生徒らにベースボールを教えた。・・・・・29年には「日本」新聞に連載された『松蘿玉液』の中で野球のルール、用具、方法などについてくわしく解説している・・・・」とある。
 野球を詠んだ俳句も数多く見られる。

「春風やまりを投げたき草の原」 (子規)

「若草や子供集まりて毬を打つ」  (子規)

「夏草やベースボールの人遠し」  (子規)

「蒲公英やボールコロゲテ通リケリ」(子規)      

 これから甲子園も全国から勝ち抜いた郷土を代表する球児たちで熱戦が行われる。日本の夏の風物詩は野球にあるようだ。

「白球飛び悲喜こもごもの炎天下」(敬鬼)

     

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