残暑









 残暑は8月8日頃の立秋後の暑さをいい、秋の季語である。地球の温暖化によって残暑は恒常化し、学校の夏休みが終わる9月になっても日中は30度を超し、また湿度も高く蒸す状態が秋分まで続く。NHKも熱中症の予報をいまだ欠かせない。

「かまぼこをまたくさらせし残暑かな」

久保田万太郎の俳句。暑さで辟易しているのがよくわかる。

「よべの月よかりしけふの残暑かな」

高浜虚子の俳句。昨夜の月は秋を感じさせたのに、今日の暑さはほとほと嫌になる。

「老い2人散歩の風も残暑かな」 敬鬼

              201998日